いすみ市随一の人気神社で、祝日などに開催されるお祭りには各地から多くの人が見学・参拝に訪れ、敷地内には多くの屋台も設営されます。
この2つの神社は親子関係とされており、お参りをする際には片参りにならないように両方参拝するのが風習となっています。
大きな無料駐車場が設けられていますが、お祭りの開催日は早い時間に満車となり、周辺にコインパーキングも見られないので順番待ち状態となります。
国吉神社
御祭神:建御名方命(たけみなかたのみこと)
今でも地名が残る長生・夷隅の界隈を「伊甚国造」が治めていた第27代安閑天皇の御代に国造が春日皇后に御料地を献上し、苅谷という地に勅使を迎えるための仮屋が設けられました。
この跡地に伊甚国造・出雲国造の祖である天穂日命と建比良鳥命(たけひらとりのみこと)が仕えた健御名方命が祀られ諏訪神社という名称となり、後に当時の町の名称をとって「国吉神社」と改名し、厄除け・八方除け・交通安全・家内安全の神社として信仰されるようになりました。
出雲大社
御祭神:大国主命(おおくにぬしのみこと)
幕末に斧獄(ふがく)という怪力かつ才知の人物が存在し、その斧獄が長州の島根県に幕府の討伐軍として目付役の従者として従軍した際に、当地で行われた相撲代会で無双の力を誇示し、それがきっかけで千家宮司から神璽を授けられました。
その後、斧獄は故郷に仮殿を設けて信仰を示すと、それがきっかけで信者が増え、国吉神社(当時は諏訪神社)に社殿が造営され、現在では縁結び・福徳の神様として信仰されています。
小さなお寺や観音堂などが立ち並ぶ県道176号線を走っているとのぼりが現れる、よく目立つ神社です。
鎌倉幕府の設立に貢献した「上総介広常」の愛馬が足を折って亡くなったのがこの尾骨に掛けられていた小橋で、悲劇を予告したとされる愛馬と当人の広常が祀られています。
大原漁港から徒歩圏内の丘の上に建つ絶景の神社で、八幡岬の一角にあたり、すぐ下には里見氏ゆかりの小浜城跡、その先には湾曲が綺麗な砂浜「丹ヶ浦」など、景観の見どころが豊富な穴場の絶景神社です。
神社専用の駐車場は設けられていませんが、徒歩数分の場所に位置する漁港の無料駐車場を利用でき、周辺には食堂も点在しているので、お昼時に訪れるのがおすすめです。
同一神とされている一宮の有名な玉前神社と比較するとこちらはかなり小規模ですが、日差しもよく入ってきて明るく自然も豊富で「神聖な神社が祀られている公園」といった雰囲気を醸し出しています。
敷地内には多少の車が停車できるスペースも設けられており、本殿の奥にはちょっとした広場がみられるので、天気の良い日に軽くお散歩をしたりドライブの途中に息抜きをするのに絶好の環境です。
車を置くスペースが設けられていないため訪れる人が少なく静謐な雰囲気で、静かに心を落ち着けたいという方におすすめです。
特別な日以外は授与所が閉じられており人の気配はありませんが、安産・健康・長寿・厄除け・交通安全・車祓い・家内安全・商売繁盛・地鎮祭・神棚祭といったスタンダードなご祈願・ご祈祷を希望のされる方は境内に立っている案内板からご連絡ください。
月例出社日(第1・第3土曜日)を除き誰も常駐していませんが、お正月、神立祭(おたちさい)、新嘗祭(にいなめさい)、七五三詣、天神市など、催しが開催される日が敷地内に予定日・内容の詳細が随時張り出されているので、日程を確認したい方は現地に行ってみるといいでしょう。
すぐ隣の公民館に広い駐車場が設けられていますが、神社のスペースではなく、参拝利用はNGとなっています。JR「長者町」駅から徒歩5分という距離なので、お正月など混雑が予想される時期は電車の利用がおすすめです。
一宮町の玉前神社を中心とされる上総十二社のひとつで、いすみ市の北よりで九十九里浜最南端付近に位置し、レイラインとも言われる一直線の天道・皇道・人の道の出発点ともされています(この説には様々な意見・見識があります)。
天道とは、春分・秋分の日に日光が真東から昇り、富士山→元伊勢→出雲大社→日御崎神社にかけて一直線になる出発点になっているというものです。
同様に皇道は、玉崎神社を起点に、伊勢神宮→高野山→剣山→風頭山諏訪大社と一直線になっている出発点、人の道は天城山→御前崎→熊野大社本宮→室戸岬→足岬→霧島神宮まで一直線になっています。(正式には崎→大の部分が立)
上記の玉前神社・玉崎神社と同様に、1,000年以上前から続いている「上総はだかまつり」を語る際にも登場する歴史の深い神社で、御祭神の豊玉姫命(とよたまひめのみこと)は、本社の玉前神社(一宮町)の御祭神の玉依姫命(たまよりひめのみこと)の姉とされています。
神社の規模としては小さく、専用の駐車場は設けられておらず近隣に鉄道の駅も存在せず催しが行われる日以外は人がほとんど見当たりませんが、その分参拝に集中できる静謐な雰囲気となっています。