北総花の丘公園

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湖畔の歩道脇に咲く桜
湖畔の歩道脇に咲く桜

更新情報・お知らせ

2022/7/18
ページをリニューアルしました。

北総花の丘公園の特徴は「コンセプト別のゾーン」で、野鳥などの生物鑑賞が楽しめるエリア、存分に走り回れる芝生、長くて快適な散歩道などに大きく分かれているので、目的が決まっている方におすすめです。

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景観リポート

全体的に見晴らしが良く開放的なので空気が爽やかで、どこを歩いても目に優しい緑の景観が目に入ってきます。

北総花の丘公園は、全体的に桜の量が豊富で、レジャーシートを広げてお花見が楽しめるスポットも多数存在しています。

なかでも、駐車場から離れているため人の出入りが少ないAゾーンの「お花見広場」は、満開の時期でも豪快に咲いている木の下を独り占めすることが可能です。

同時にボール遊びを楽しみたい家族・グループの方であれば広大な敷地の周辺の景色を楽しめる「B」がおすすめです。

穴場のお花見広場とベンチ
超快適環境ながら誰もいない「A」のお花見広場
巨大なソメイヨシノが並ぶスペース
ソメイヨシノの下も独占可能な「B」の芝生広場。

フラワーガーデン

管理棟(Bゾーン)のすぐ横では、カラフルにアレンジされている屋外の花壇と、室内で育っているお花が鑑賞できます。

種類が豊富なフラワーガーデン
素敵なアレンジメント。

芝生広場

管理棟の近辺には超巨大な芝生のスペースが広がっており、脇に流れている小川の風景も楽しみながらお散歩・ボール遊び・休憩などが楽します。

綺麗に整備された芝生
お手入れ状況も抜群です。

古代の村のあと

園内にある遺跡(印西市船尾白幡遺跡群)は、周辺にある遺跡を含めて、奈良・平安時代の大きな村のあとのひとつです。

そのムラは、平安時代に作成されたわが国初の百科事典(和名類聚抄)に、下総国印旛郡船穂郷と記録されています。

村のなかには当時の人々の住まい(竪穴住居など)のほか、きちんと並んで建てられた建物がいくつも発見されました。それは村の作物などを、一時的に管理するための特別な施設だったようです。

また、戸上川の川沿いにある別の遺跡からは、「わざわい」を水に流す厄払いに使った道具と一緒に、「舟穂郷生部直弟刀自女奉【読み下し文:船穂郷の生部直の弟の家にいる女性が、(在地の神さまに祈り)奉る】と墨で文字が書かれた土器や、別の名前を書いた土器も見つかり、この村に生部・大生部・丈部という名前の人が住んでいたこともわかりました。

千葉県教育振興財団・文化財センターより)

古代の村のあとの地図と説明看板
場所はバーベキュー場と同じ「E」です。

施設

自然に関する建物が多く、野鳥・花・とんぼなど「季節を感じる生物・植物」の鑑賞をサポートしてくれる施設が目立ちます。

自然生態園

池の周辺に木道と観察デッキが設けられた、自然観賞用の施設で、敷地内には下記のような説明が掲示されています。

生物が好きな方、夏休みの宿題の題材を探しているお子様をお持ちの方などは一度ご覧になってはいかがでしょうか。

自然生態園の木道と水生植物
足元にご注意ください。

自然生態園で鑑賞できるトンボの仲間

アオイトトンボ 背中の金緑色が美しいのが特徴で、雄は成熟するにつれ体中が白っぽい粉に覆われていきます。雌は地色に黄色味が強くほとんど白味を生じません。
アキアカネ 夏の高原に普通に飛んでおり、初夏に水田などで羽化し、山へ移動し、秋になると平地に下りて来て産卵します。体色は秋が深まると成熟して赤くなります。
オニヤンマ 日本最大の大きさを誇り、おなかの黄色い斑点が目印で、幼虫は水のきれいな小さな流れの川などに生息します。オスの成虫は渓流や道の上を行ったり来たりしてメスが現れるのを待ちます。
コシアキトンボ 腹部の色が白くあいているのがよく目立ち特徴的で、羽化してしばらくは水面を離れて林に戻ってきます。一定の水面を行き来して縄張りを持ちます。
シオカラトンボ 命名は「おなかの白い部分が塩をふいたようである」ことが由来で、メスはムギワラトンボとも呼ばれています。平地の池などで普通に発見できます。
ショウジョウトンボ 茜色の体色が印象的で、平地から低山地の草丈のあまり高くない植物の繁茂する池沼や湿地、水田、溝などに生息します。アキアカネと類似していますが、雄は成熟すると体全体が真っ赤になるため見分けがつきます。
ノシメトンボ 野原や池、草原など比較的多くの場所で発見できます。羽の先に大きな斑紋があるのが特徴で、秋が深まるとオスは体が黒褐色になってきます。お腹がのしめ模様に似ていることからこの名前がついたそうです。
ハグロトンボ 林の近くの小川のほとりに多く存在し、水面にひらひら飛ぶ様子はとても美しく女性が歯を黒く染めた「お歯黒」に似た体からこう呼ばれています。

野鳥観察施設

大きな調整池の湖畔に設置された遊歩道(Cゾーン)の途中に木製の施設が建っており、その中の野鳥観察用のスペースと説明書きにはそれぞれの名称・習性などが種類が紹介されています。

野鳥を眺めるためののぞき穴
双眼鏡を用意しておきましょう。

訪れる野鳥とその特徴

ツグミ 眉が白く体の上面は紺で、個体により変異が大きい。 地上でミミズを捕まえるほか、木の実も餌にする。
モズ 背は雄が青灰、雌が濃い赤茶。 昆虫などを捕まえ、小枝などに刺しておく習性を持っている。
コゲラ 背は黒っぽく、白い横縞を持つ。 枯れ木に穴を掘って巣をつくり、幹や枝の割れ目にいる虫を捕まえる。
ヒヨドリ 全体的に灰っぽく、頬に褐色模様が特徴 昆虫・木の実を食べるほか、花の蜜も好む。
カワウ 茶系の濃い色で、繁殖期には色彩が変化する。 林の樹上に集団で巣をつくり、水に潜って魚を捕まえる。
カワセミ 緑と青のグラデーション模様で、目の周辺はオレンジ。 停空飛翔をして狙いをつけ、水中に飛び込み魚を捕まえる。
ジョウビタキ オスは頭がグレーで顔は黒、メスは灰褐色のからだを持つ。 虫や植物の実が好物。
ハクセキレイ 顔が白く、目を通る黒い線が特徴的。 川の下流に生息し昆虫を食べ、冬には集団でねぐらを作る。
オシドリ 派手で、銀杏羽と呼ばれる三角形の羽が特徴的。 ドングリを好んで食べる。
コガモ 雄は目の後ろが緑で頭部が茶褐色、雌は全体的に濃い紺。 多くは冬鳥として湖や川に渡来。
シジュウカラ 頭が黒く頬は白で胸に黒いネクタイ状の帯が特徴。 巣箱をよく利用し、主に昆虫が餌。
ヤマガラ 胸から腹にかけて赤茶で、翼と尾が青灰。 虫が主食だが冬季は木の実も好み、貯食行動も行う。
オナガガモ オスは尾が長く、頭部は茶で首の前面は白で、メスは褐色のまだら模様。 逆立ちをして水草を食べる。
マガモ 雄は緑光沢のある黒い顔で首に白い線、雌は全身が茶。 水草や草の実が好物。
ウグイス いわゆる「鶯色」で、グラデーションがかかったような模様が特徴的。 ササなどのヤブを好んで生活し、昆虫や植物の実などを好む。
メジロ 目の周りだけ白く、他はほとんど黄緑。 虫のほか、花の蜜も好物。
オオバン 全体に黒だがくちばしと額に白い部分を持つ。 広い湖や沼・池に住み、潜って水草や水生昆虫を捕る。
カルガモ 雌雄同色で、全身が紺、顔に黒い縁があってくちばしの先が黄。 水草や草の実が主食。
カワラヒワ オリーブ色で、飛ぶと翼の黄の帯が目立つ。 草の実や昆虫を好む。
シメ 灰褐色で尾が短いずんぐり型。 硬い種子を太いくちばしで割って食べるのが特徴的。
ゴイサギ 頭部と背が濃青灰で、幼鳥は紺で白い斑点が見られる。 魚やカエルを好む。
コサギ くちばしと脚が黒く、指は黄。 魚や小動物を脚で水をかき回して追い出したり、岸で待ち伏せして捕まえる。
オナガ 青で長い尾が目立つ。 繁殖期以外は10〜20羽の群れで生活し、虫や木の実が餌。
ホオジロ 頬はオスが黒、メスは褐色。 昆虫や草の実を好む。

グルメ

バーベキュー

北総花の丘公園には手ぶらで楽しめるバーベキューエリアも用意されており、10サイト限定でペットと一緒に楽しむことも可能です。

ドリンク飲み放題・テントのレンタルといったサービスも追加できるので、季節・人数・好みに合わせた楽しみ方ができます。

詳細はこちら

屋根付きの巨大な炊事場
広くて快適な炊事場。

愛犬家のための情報〜

それぞれがひとつの公園としても成り立つほどのエリアが5つに分かれている巨大な敷地なので、あらかじめ目的を決めておくのが肝心となります。

愛犬とお散歩おすすめ度:3
★★★☆☆

自転車の通行が禁止されていないのである程度の注意は必要ですが、通行料は少ないため危険性は低いといえます。

芝生広場が好きな方はBゾーンへで、直線のオーソドックスな散策路なら「D」、野鳥の声を聞きたいなら「C」がおすすめです。

木陰が豊富な散歩道
オールシーズンで景観が楽しめる「D」の散歩道。

ドッグラン

登録制となっており、利用者ノートに登録番号を記入してから入場できるルール&システムです。

飼い主1人につき1頭のワンちゃんのみ入場が可能なので、多数お飼いの方は、ワンちゃんの数に合わせた人数も必要です。

また、登録済みのワンちゃんを連れた「家族の方以外」も入場できないルールなのでご注意ください。

ドッグランの小型犬エリア
専用エリアを利用すれば小型犬も安心。

アクセス

付近の市営公園は駐車場が無料なのが一般的ですが、ここは県営ということもあり利用料金が必要。しかしそのおかげで、独り占め状態で大量の桜や巨大な芝生広場を楽しめます。

駐車場

5つのゾーンに分かれている北総花の丘公園ですが、駐車場は全部で2箇所なので注意が必要です。

その内訳は、管理棟に近い「B」、バーベキューエリアそばの「E」となっています。

駐車料金の案内とゲート
もう少し料金を下げても良いのでは…(編集長)。

電車

「A」「C」入口には北総鉄道「千葉ニュータウン中央」駅から徒歩10分ですが、バーベキュー広場のあるEはそこからさらに20分程度の徒歩が必要です。

敷地が広い公園で、隣のエリアに行くにも時間と距離を要するので、歩くのが好きな方に向いていると言えそうです。

千葉ニュータウン中央駅前の花壇
さすがに人気の新興住宅街といった風景。

北総花の丘公園概要

所在地 千葉県印西市原山1丁目(地図)
駐車場 Bゾーン(都市の景)250台/E(緑の景)155台
普通車/4時間までは300円、4時間を超えると600円
大型車/1日2,400円
利用可能時間
8:30~17:30
犬・ペット 室内とバーベキュー場の一部を除き入場可能です。
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記事:取材班長・みどり

自然の見どころ豊富で芝生エリアも巨大な快適緑地ですが、それぞれのエリアごとの移動が不便なのと、この地域の状況に相応しくない駐車料金が、皆さんに「二の足」を踏ませているような気がします。